会長挨拶

同窓会長就任のあいさつ

会長  西山 直樹

 同窓会の会員の皆さまには、ますますご健勝でご活躍のことと心よりお慶び申し上げます。

 この度、石原高・府立工業同窓会の会長としてお世話になります西山直樹です。私は石原高校第6期機械科の卒業生です。白波瀬会長から同窓会長を受けて欲しいとの要請を受けたとき、微力ではありますが気持ちよくお受けすることにしました。37年間勤めた教員生活を昨年退職し、第2の人生を考えたとき、私の今日の基礎を作っていただいた母校に何か役に立つことがあればと考えていたことと、同級生が応援するからとの後押しもあり頑張ってみようと思いました。

 今から考えると、人生を渡る上で高校時代に教えていただいたことが3つあります。

 1つは、あいさつをする習慣です。先生方から「あいさつは人がする前にしなさい。」と機会あるごとに指導を受けました。人の出会いは、あいさつに始まり、あいさつで終わります。よき出会いのためには、あいさつは重要なツールであると思います。

 2つは、清掃の習慣が身についたことです。当時、機械工作クラブに所属しており、実習や部活動では、ボール盤・旋盤等の機械類を使っての工作が多くありました。「いい品物を作るには、機械・工具類を最高の状態にしておきなさい。」と厳しくしつけられ、そのため、部活終了時の清掃・整備は重要な作業でした。高校卒業後に勤めた事業所の所長が、清掃している私の姿を見てほめてくれたことがうれしい思い出として残っています。教員として勤務した中で、清掃活動は、重要な教育の柱として教えました。今も仕事が終わり、自分の机は必ず清掃してから帰宅します。

 3つは、苦しいことから逃げないことです。当時、担任の先生に「大学へ行こうかと考えています。」と言うと、「がんばれ」と応援していただき、多くの先生が熱心に指導してくださいました。

 人生は、自分の境遇を嘆くより、その境遇を生かしながら、切り開くものであると思います。苦しいときほど、人間性が出ます。今から思えば回り道もしましたが、あこがれの教員生活を最後まで勤め上げたことに誇りを持ち、今を生きています。

 私たちの母校である石原高・府立工業は、創立50周年を終えたばかりの歴史の浅い学舎ですが、未来に無限の可能性を持っています。  我が母校のますますの発展に向けて、在校生、先生方、保護者、同窓会員が一丸となって取り組もうではありませんか。皆様方のご支援・ご鞭撻をお願いし、就任のあいさつとさせていただきます。