南米の民族楽器アルパの演奏会と親睦会
世話人 杉谷 美緒(学30C)
5年ぶりに開催された関東ウィメンズくらぶ第14回交流会は、5月12日、神保町にある日本出版クラブの4階会議室にて行いました。出席者26名、初参加3名の方を含みます。 新緑美しく、風もさわやかな五月晴れの午後のひと時を、今回は、アルパ奏者の池山由香さんをお招きしてハープの演奏会となりました。
池山さんは、国立音楽大学演奏学科声楽専修卒業。桐朋学園大学声楽科研究生終了。 10歳の時、父親が商社マンであったことからアルゼンチン・ブエノスアイレスに2年間在住し、この時アルパに出会う。 アルパは、スペイン語で「ハープ」という意味で、ハープは人類の最も古い楽器の一つとされています。 グランドハープに比べるとやや小ぶりで、重さ10㎏程で、持ち運びは、できるが、ずっと持っていると少々重い感じです。 演奏するときは、ナイロンの弦を爪で弾くため、爪を痛めてしまうこともあり、「取れるとアロンアルファでくっつけています。」という、痛そうなエピソードもありました。
楽器は、特注で、ハープには好きな彫刻を施すことができ、大好きなパンダが表と裏に一頭ずつついていました。 神戸外大といえば、市内神戸王子動物園のパンダの「旦旦・タンタン」。震災後の神戸の街の灯りになるようやってきました。 私たちと一緒で、「神戸のお嬢様」という愛称があると紹介があり、大いに笑顔と笑い声で盛り上がりました。
曲目は、九曲で、どの曲も親しみがあり、一度は耳にした曲ばかりで、南米の太陽のようなきらめきと暖かさを感じる演奏とともに池山さんの美しい歌声が響きわたりました。
「スミレの花咲く頃」は、宝塚歌劇の曲として有名ですが、元は、ドイツで作曲された曲だそうで、池山さんの美しい声とともに聞き入りました。
タブレットを使用して、南米のイグアスの滝を家族旅行した様子、男の先生にアルパを習っている様子など貴重な記録も見せていただきました。 楽譜は使用せず、耳から聞いたり、見たりすることで曲を覚えていくそうです。
池山さんの民族衣装は、ニャンヅウテイと呼ばれるパラグアイに伝わる虹色のドレスでオレンジを基調にし、モチーフを一枚一枚縫い合わせた美しい衣装でした。 腰に巻いているサッシュベルトは、パラグアイの国旗の色をイメージし青と赤のラインが入っていました。 モチーフを一枚作るのも、数時間かかるそうで、一着作るのも手間がかかっているのが、よく伝わってきました。
楽しいお話と素晴らしい演奏で午後の時間を過ごすことができ、演奏会がおわっても、皆様、池山さんを囲んで、衣装に見入ったり一緒に記念撮影をしたりと、楽しく過ごすことができました。 演奏会のあとは、近くにある「和顔施」という和食のお店で親睦会を開き、和やかな雰囲気で久々の再会の喜びを分かち合いました。
冒頭では、藤岡さんよりこのウィメンズくらぶ発足についての、お話がありました。
関東ウィメンズくらぶは、関東地区在住の同窓女性に卒業年度や学科を超えて集い交流の輪を広げて行く機会を提供することを目的に2006年に活動をスタートされたそうです。 当時の関東支部同窓会は、女性の参加はきわめて少数でしたが、今では、多くの女性が気軽に参加できる会となりました。 同窓生に会うことを楽しみに参加されています。
今後も活動を継続していけるよう、世話人の方を募集しています。 世話人ならではの醍醐味もありますので、ぜひ参加をお待ちしています。