校友会名誉会長 大塚初重先生 ご逝去

本校の卒業生である明治大学名誉教授の大塚初重(おおつか・はつしげ)先生が今月21日にご逝去されました。

大塚先生は昭和14(1939)4月、郁文館商業学校に入学、本来は昭和19(1944)年3月卒業の予定でしたが、戦局の悪化に伴い、昭和18(1943)年12月25日に繰り上げ卒業となり入隊、昭和20(1945)年には海軍一等兵曹として乗艦した船が2度にわたり撃沈され、東シナ海を漂流する体験をし、上海で終戦を迎えました。

復員後、働きながら明治大学で考古学を学び、昭和32(1957)年大学院を修了した後、 長く母校の明治大学教授をつとめ、文学部長等の要職も務められました。この間、登呂遺跡(静岡県静岡市)や綿貫観音山古墳(群馬県高崎市)など、多数の遺跡の発掘調査を担当し、戦後考古学の第一人者として活躍され、日本考古学協会会長、日本学術会議会員、山梨県立考古博物館館長、千葉県文化財審議委員などを歴任されました。

 

また、郁文館では、長く理事、評議員、さらに卒業生組織である校友会の会長(現在は名誉会長)もお務めいただき、入学式・卒業式などの式典では祝辞として貴重なお話を度々いただきました。

ご冥福をお祈りし、謹んで哀悼の意を表します。

 

校友会 会長・副会長・幹事長 事務局一同