アメリア基金
『アメリア基金』
2019年の会報より同封させて戴いております“アメリア基金”
Sr.アメリア ディアス…私共の世代にはとても懐かしいお名前で、すぐにお姿を思い浮かべる事ができますが、回生を追うごとに馴染みのないお名前でもあります。
約60年前、Sr.アメリアは26歳で日本の土を踏まれ、その後19年間、45歳でフィリピンに渡られるまで愛徳学園での教育活動に青春の殆どの時間を、ここ神戸の地で費やされました。学園の校長様、スペイン語の教師として私たち生徒にたくさんの愛情を惜しみなく注いでくださいました。
2010年、Sr.アメリアが一度日本に帰国されました折、同窓会役員がお目にかかり、フィリピンでの活動現状を伺ったのが“アメリア基金”のスタートに繋がっている次第です。
フィリピンのマニラ、“Lady’s Home Residence”では、親のいない子、貧しさのあまり捨てられた子や学校に通えない子、山奥に実家があり通学できない子…とても貧しい子供たちのお世話や手助けをされています。
又、必要とあらば山奥であっても駆けつけ、そこでお世話をされたりすることもあるそうです。そんな子供たちの笑顔が少しでも増えることを願って、卒業生の私共に何かお手伝いできることがあればと思い、その当時の有志で募金を募りSr.アメリアに手渡しました。Sr.アメリアとお別れするおり、『いつまでもサポートしてくださいね‼』と、何度も何度も頭を下げられました。
終わりのない貧困の中に身を置かざるを得ない子供たちのために、急遽Sr.アメリア ディアスのお名前で“アメリア基金”を立ち上げました。最初は各回生で時折り開催されるクラス会での募金のお願い、バザーの売り上げの一部を、その時の約束を忘れずに小さなお手伝いとして続け、今に至っております。
上記のような背景のもと、“アメリア基金”とネーミングさせて頂いた次第です。
2019年からは総会で幹事の皆様方の賛同も得、会報に“アメリア基金”ご協力の郵便振替用紙を同封させて頂き、広く同窓生の皆様方からご支援を頂き、皆様方のお気持ちを届けております。
同窓生の方々の心よりのご支援、今後も宜しくお願い致します。