会長挨拶

 

「語り継ぎ言い継ぎ行かん安達の真弓を」                                                

福島県立安達高等学校同窓会会長 五輪美智子

 新年明けましておめでとうございます。全国の同窓生の皆様におかれましては、お元気で新春をお迎えのことと、心からお慶び申し上げます。母校は創立101年を、新スローガン「安達高校新百年へ!地域の未来を創造します」との横断幕を揚げ、「百年桜」が二度目の花を輝かせるなか、155名の新入生を迎えて力強く歩み出しました。部活動の活躍はめざましく、激励金の当初予算を大きく超える勢いで、東北・全国・世界大会へと躍進し、我々に嬉しい悲鳴を上げさせ、地元の皆様に元気と笑顔を提供してくれました。

 また皆様のご協力により創設された「メモリアル基金」も運用2年目となり、芸術鑑賞会や各種検定試験・ユネスコスクール活動への補助、ユニフォーム新調への補助等に有効に活用されています。詳細は会報やホームページにて報告いたしますので、是非御覧ください。

 同窓会本部の活動は3年ぶりに例年通りとなり、5月に常任幹事会、6月に総会を開催いたしました。改選時期に当たり、前会長の阿部重二氏を顧問に推戴し、新たに副会長1名・監事2名を迎えての新体制で活動を開始しました。6支部のまゆみ会総会に出席させて頂き、それぞれの支部が地域性を活かして親睦を深める行事を計画し、同窓生の活躍の情報紹介や講演会の開催など積極的に活動されている姿を目の当たりにし、同窓会本部も身を引き締めて活動せねばならぬと切に思いました。どの支部でも創立百周年記念事業が話題となり、あたたかい労いの言葉をかけて頂きました。改めまして創立百周年記念事業への多大なるご理解とご協力に心から御礼申し上げます。誠に有り難うございました。

    我が家から竹田の坂を家具屋さんのウィンドウを覗きながら安達高校に向かうと、四季折々の空に聳える安達太良山が目に飛び込んできます。その美しさ、優しさ、厳しさに、今まで何度、心を洗われ勇気づけられて来たことか。万葉の昔から千年、朝に夕に安達太良山を我が故郷として仰ぎ見る事ができた幸せは、山部赤人の「語り継ぎ言ひ継ぎ行かむ富士の高嶺は」の絶唱に匹敵すると思います。「安達の名」を語り継ぎ言い継ぎ行くのも、同窓会の大切な仕事だと肝に銘じ、母校102年の歩みに伴走して行きたいと思って居りますので、本年もまた同窓生の皆様のご理解とご協力を宜しくお願いいたします。