福島県消防防災航空隊をご存じですか。
空から県民を守る頼もしい仕事をされている同窓生がいます。福島空港に隣接する福島県消防防災航空センターで活躍する吉田大地さん(平成24年卒)。
この度、同窓会広報にご寄稿いただきました。
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私は安達高校を卒業後、安達広域消防本部で消防職員として勤務し、現在は福島県消防防災航空隊へ派遣されています。
航空隊は防災ヘリコプターに搭乗し、空からの救助・消火・救急業務を行う部隊です。県内12消防本部から選抜された9名の隊員で構成され、山岳救助や山林火災等、地上消防だけでは対応が難しい事案に出動しています。
私の学生生活を振り返ってみると、おおよそ褒められた生徒とは言えません。部活動には所属せず、自分の将来など考えもしない、適当で緩やかな学生生活を送っていました。そんな中でも、毎日を過ごした教室の空気や友だちとの何気ない会話、放課後の雰囲気など、その時にしか味わえない時間が大切な思い出として心に残っています。そして、そんな私を見捨てることなく、熱心にご指導いただいた先生方には感謝しかありません。消防という仕事を選んだのも、担任の先生からのアドバイスが決め手となりました。
私たち航空隊は活動においてコミュニケーションをとても大切にしています。それは、要救助者の方に安心感を与えるだけでなく、航空救助活動という特殊な環境下で安全にミッションを完遂するためです。声だけでなく、ジェスチャーやアイコンタクトでも意思疎通が図れるよう訓練を重ねます。これからも安達高校で学んだ『まゆみの精神』を支えとし、日々の安全運航に繋がるよう努力していきたいです。


