音楽フェスティバルでの母校の活躍

 二本松市民音楽フェスティバルは、旧二本松市政40周年の記念事業として始まり、今年28回を迎えた市内の小中高校や一般の団体が出演する音楽会です。

 母校の吹奏楽部もほとんどの回に参加し、自身の演奏だけでなく、小中学校の楽器のセッティングの手伝いや、他校とのコラボ演奏などでの活躍など、地域の音楽の交流を支えていました。その姿はとても頼もしく、初回からコーラスで出演していた私は、まだ幼かったわが子も成長したらこんな高校生になるといいな…と。10年ほど後にそれが叶ったときはとてもうれしく思いました。

 さて、今年は二本松市が合併してから20周年、音楽フェスティバルもゲストの演奏やコラボ演奏というスペシャルなプログラムが組まれました。

 その中で、一般の団体の有志が、合併を記念して制定された「二本松市民の歌」と「大地讃頌」を歌おうという企画がありました。メンバーから「地元の高校生とも歌いたい」という声を受けて、同窓生である私から音楽部顧問伊藤一英先生に依頼させていただいたところ、「音楽部だけでは3年生引退後少人数になってしまうので、吹奏楽部員もみな歌が好きですから誘ってみます」とのうれしいお返事をいただきました。

 その後合唱指導の先生と連絡を取り合いながら部活動の時間を割いて練習していただき、当日は音楽部・吹奏楽部の皆さんとともに伊藤先生も参加され、素晴らしい合同演奏をすることができました。一般の団体にも同窓生が多く、「合わせの練習の時から胸がいっぱいになりました」との声。本番では、客席から大きな拍手をいただきました。

スペシャルゲストは同窓生(平成23年卒)のシンガーソングライター片平里菜さんでした。30分間と短いステージでしたが、素晴らしい歌声に会場は感動に包まれ、またトークでは安達高校時代の思い出も語ってくれ、幾重にもうれしい音楽会になりました。